普通日記

働くトリネガ、絵描き修行中につき

自分禁止令と甘い生活

あれもやりたい、これもやらなくちゃ、なのに何もできない、という葛藤に押しつぶされていた初夏だった。そして、今はひととおりの治療を終えて、抗がん剤の副作用からも開放されて職場にも復帰できるくらいに元気になった。あれもこれもできる。できるはずなんだけどねー、どうしてこうサボり癖が出ちゃうんでしょう。明日はないかもしれないとまで思っていたのに、明日やればいいや、と簡単に考えるようになっちゃって。
ダメ人間だー。あたい、ダメ人間だわ~。っていうか、元通りになってるわ~。
元通りの健康ってわけじゃないけれど、概ね元気な師走。

もともとがんのしこりは触ってもはっきりしないタイプだったが、かつてないほどにハッキリと感触がある。放射線治療によるものだと思うが、皮膚が硬くなっているせいもあるのだろう。胸にでっかい塊がある。これ、いいんだろうか。本当に私のがんは小さくなったのか、という不安をかかえつつ職場に復帰。
8月上旬から傷病休暇に突入したのだが、見事なまでに書類が整理されないままに積みあがっていた。「まだ他にもあります」と後任の担当者がキャビネットの扉を開けたら書類の雪崩が・・・。この場面、ちょーウケるんですけどぉ~、というセリフがぴったりかと。メインの仕事は引継ぎしてあるので、とりあえず書類整理やら雑用の片付けでアイドリング。中途半端に業務を戻されるより、時間に追われずにできる仕事があってよかった。なんて気楽なんだろう。しばらくは得意技の「忙しいふり」を決め込むことにする!

3ヶ月半ぶりの職場では、本当に心配してくれる人、興味本位に心配してくれる人、気を使ってそっとしておいてくれる人、それぞれにありがとう。毎日誰かにありがとう。かつて仕事上で融通を利かせたり手伝ったりするたびに賄賂を貢がれていた名残なのか、さっそくお菓子などのスイーツをもらう。会社ってステキ!って、そうじゃないから。甘いものは身体を冷やす。脱・低体温を目指してスイーツ禁止令を自分に発令した。「えさを与えないでください」の看板を掲げたほうがいいだろうか。とはいえ、甘いものは大好きだ。完全に禁止してしまうと、これから先の甘い生活がションボリだ。なので特例措置として「外食時のみ解禁」とした。スイーツ食べたさに外食が増えたような・・・・・気のせい?気のせい?気のせい?
ダメ人間だー。あたい、ダメ人間だわ~。元通りだわ~。