普通日記

働くトリネガ、絵描き修行中につき

鹿児島でお茶を買ってきたのだ

私は下戸だ。採血のときもアルコール消毒はできるだけ避けてもらっている。FECの後にTCを4回の予定だった。血液内科の先生が「TCはアルコール溶液を使うのよね。先に下戸って聞いておいてよかった」と言っていた。普通に酔っ払うらしい。FECで弱っていたからアルコールで蕁麻疹なんかも出たんだろうなぁ。アレグラとか飲んじゃってたかもね。TCをやる前に逃げちゃったけど。

酒を飲まないので、お茶は少々お高くても美味しいものを買うことにしている。乳がん予防に緑茶の効果はビミョーって厚労省が言ってるけど、んなこたぁ関係ない。緑茶はおいしいから飲む。

鹿児島県、もうちょっとお茶の産地をアピールしたらいいのに。静岡に次いで国内生産量2位じゃないか。もっと自慢しようよ。知覧茶はそこそこ知る人ぞ知るブランドだが、私が買ってきた霧島茶だってかなりおいしい。静岡のお茶は渋み=深み、しっかりとした旨さをアピールしてくる感じだが、鹿児島のお茶は丸みのあるやわらかい甘さが深みになっているような気がする。わざわざ産地まで赴かなくても、鹿児島市内にはあちらこちらにお茶の専門店があって試飲ができる。濃い目のお茶を一口飲むと甘いお菓子をつまみたくなる。かわいらしい茶菓子も売っているので、まんまと罠にはまる。電車通りにある美老園本店で、店員さんにあれこれ聞きながら庶民の贅沢レベルのお茶を3種類ほど選んだ。店内にはお茶会に使うような上品な和菓子もあれば、おやつで食べたい洋菓子もある。茶器も目ン玉飛び出るようなものから普段使いできるものまで揃っていた。それを眺めながら抹茶ソフトを食べるのもいい。

第2クールを終えて空港へ向かうバスの窓から見た霧島の茶畑は、小雨に濡れて緑色が鮮やかに揺れていた。遠景は朝の湿った空気に茶葉の緑が淡く溶け込んで、薄灰色の雨空につながっていた。これで治療も一段落だという安堵と、これで良かったのかという迷い、これから先の不安も一緒に溶けて揺れた。

茶畑を抜けると間もなく空港に着く。こじんまりとした鹿児島空港だがレストランや土産屋はなかなかの充実ぶりだ。山形屋のあんかけ焼きそばも空港内のレストランなら並ばずに食べられる。軽食の代わりに揚げたて熱々のさつまあげを単品買いしてもいい。試食用のお菓子をつまみ食いするのも楽しい。結局、鹿児島では最後の最後まで食べてばっかりだった。