普通日記

働くトリネガ、絵描き修行中につき

台風前に維新ふるさと館に行く

9月初旬。台風が来ると、しかも九州直撃だとニュースで盛んにやっている。一晩中ずっと雷が鳴りっぱなしで、まだ使い方のわからないiPhoneは緊急災害速報をガンガン飛ばしてくる。そうか、来るのか台風。テレビでしか見たことのない南国の台風を初体験してしまうのだな。不謹慎で申し訳ない。

小雨になった頃を見計らい、かつて妹たち家族が暮らしていた甲突川沿いを歩いてみる。スタートラインには大久保利通像がドーン。明治の新政府にとってどれだけ重要な働きをしたかは承知しているが、どうもね、鼻につくんだな。何やっても優秀なエリートタイプっていうか・・・。実際は政治のために私財を投げ打って借金まみれだったと死後に分かるほどの実直な人だったようだ。そういう不器用さを表に出さない、というか出せないエリートっぷりがねー、モテない原因じゃないかと。その点、西郷どんは不器用さ思いっきり出ちゃってるからね。あにきー!みたいな。犬好きだし(関係ない)カリスマ性の違いかしらねー。たまにいるよね、すごい人なのにモテない人。石田三成とかね。体育会系ノリの福島正則とか、城建築マニアの加藤清正のほうがモテ系だもの。あくまでも私感だから反論意見は却下。

維新ふるさと館、一度は行ってみるがよろしい。子供だましだとバカにしてはいけない。意外とおもちろい。ここで勉強すると鹿児島中央駅にそびえ立つ銅像の皆さんが、どれだけすごい人たちだったかってのが理解できる。開国前の江戸時代に、海外に留学生を送った島津の殿様の先見の明もすばらしいが、実際に命がけで留学した若者たちのドラマもしかり。今では誰でも知っている大企業の始祖だったりする。

加治屋町では多くの幕末の偉人が育ったところだ。鹿児島すごい。そして台風の威力もハンパなかった。1秒で傘がぶっ壊れるというありさまを初体験した。鹿児島すごい。

 

まったく余談だが、大久保利通西郷隆盛も、当時の日本人としてはかなり大柄だったようだ。そして坂本龍馬も大きかったはず。じゃー、勝海舟はどうだったのだろうか。幕臣でありながら徳川慶喜とすったもんだしつつ双方まるく納めた偉いおっさん。でかくて熱い若造らと対峙していた勝海舟が普通サイズもしくは小柄だったらと想像するとちょっと面白い。どうでもいいことほど面白い。